2005年の振り返り以前から私とお付き合いのある方はご存知だと思いますが、私は神田昌典氏の主催されていた顧客獲得実践会の出身者です。 ただ参加していただけではなく、自分のしたことを事例として神田先生に提供していたので、NLやセミナーでも取り上げていただいたことがあり、そこで私の名前に初めて触れたことのある方も多いでしょう。 顧客獲得実践会というコミュニティは、”会”と言いながら実際は神田先生のお客さんのグループでした。 普通の意味での”会”あるいはグループではなく、神田先生が顧客戦略の1つとして作り上げた神田先生の顧客のコミュニティだったと言った方が正しい。 この会は当然、神田先生の提唱されるマーケティング手法を学ぶために存在してましたが、面白いのがそこで学んだことを自分の商売に活かすだけではなく、そこからマーケティングを体系的に学び取りコンサル業に転出した方々が多数いらしゃるということです。 (私もその1人ですね) あるいは元々コンサルをされていた方々の参加が多かったのもこの会の特徴と言っていいかもしれません。 この顧客獲得実践会以前に、中小企業経営者がマーケティングを体系的に学ぶ機会は殆どありませんでした。 一部の勉強熱心な方々が独占していた情報を実践会という形を取ることでより多くの人々が共有することが出来た。 それはこの実践会があったからこそでもあり、しかし、裏返すと上にも書いたような「にわかマーケティングコンサル」が増えたことも踏まえて、この実践会が生み出した功績と罪は数多くあります。 (この辺り、実践会出身者の方にとって異論が多いとは思いますが、あくまでも1つの意見としてお聞き下さい。何よりも私もその「にわかコンサル」の1人であることは間違いないのですから) 私自身、昨年の春まではコンサルをしようなんて考えていませんでした。 「神田先生と同じものを売ってもしょうがない」 という思いが強かったので。 私は自分のことを商売人だと思っています。 商売人だからこそ、自分の商売の中で商品に自分の思いを込めていかなければ、本当の意味での商売は出来ない。 それは以前から、そして今に至るまで一貫して思っていることです。 そして神田先生の提唱されたダイレクトレスポンスマーケティングという商品は、極めて魅力的な商品でしたが、魅力的だからこそ私の中では「あれは神田先生の商品」と言う思いが今でも強くあります。 それがコンサルをすることになったのは、商売人として自分の商品が生まれてしまったから。 この日記で再々書いている”チャームポジション構築”と言う商品が生まれてしまった。 それがスタートでした。 私だけが持っているオリジナルの商品が生まれてしまった。 ならば売るしかない。 それは商売人としての本能に近い行動だったと思います。 コンサルを始める時に、一番悩んだこと。 それは自分がどんなスタイルでコンサルをすべきなのか?と言うことでした。 商品は決まっていました。 どんな方にその商品を届けると良いのかも決めました。 その上で、じゃぁどんなスタイルでコンサルをすべきか? どんな形であるならば、一番スムーズにお客さんに喜んでもらい、何よりも自分らしくあるコンサルが出来るのか? 上に書いた実践会出身のコンサルの多くは、神田先生のモデルをそのままに会員制コンサルのスタンスを選ばれていました。 おそらくDRMという商品のライフサイクル上では、その選択が一番理に叶っていたのだろうと思います。 でも、私の商品はDRMではない。 ではどうするか? 悩んで悩んで悩んで、最後の結論を出したのは、この日記を再開する2日前。 今年の2月のことでした。 その結論が個別コンサルというスタイルであり、今振り返ってみると、この選択はほぼ間違いなかったと感じています。 私のコンサルの現場ですること。 その最初は”解く”ということです。 人はさまざまな囚われを持っています。 自分の思いが強すぎて、そこに囚われている人。 他人がやっていることに囚われている人。 いわゆる常識に囚われている人。 そして自分の過去に囚われている人。 その囚われを解く作業から入ります。 それは私の場合、コミュニケーションを通じて行います。 マニュアルにして情報を出しても囚われは解けません。 セミナーにしても同じです。 囚われは人と人との会話の中から解けます。 あるいは会話の中から生み出されるものが囚われを解くと言っていいかもしれません。 そして、囚われが解けると、そのクライアントさんのピュアな想いが浮き上がってきます。 そのピュアな想いを救い上げ、その人の商売の中心に据え、幾つかの戦略的要素をそこに重ね合わせ、戦略軸を導き出し、その軸を業態や営業展開や商品構成に反映させて行き、戦術に落とし展開していく。 これがチャームポジション構築です。 言葉に書けば簡単ですね。 でも、実際にやるとなれば1人では出来ないでしょう。 だからこそのコンサルであり、さらに囚われを解くことは1対1の会話の中からでなければ中々難しい。 それがこの1年、個別コンサルとして活動してきて痛感してきたことです。 今、この文章を通じて私はこの1年のコンサルとしての振り返りを行っています。 間違いもありました。 失敗もありました。 でも、成功もあり、何よりもこんな”にわかコンサル”を支持して付いてきてくださっているクライアントさんがいます。 それはこの1年の最高の成果だったと感じています。 今朝、あるクライアントさんと話をしながら、この方と最初に会った時のことを思い出していました。 その時、この方は暗く悩んでばかりの方でした。 それが今朝、晴れやかな声で今年の成果を語ってくださる。 これが一番嬉しいことなんですね。 私のコンサルとしての道のりはまだ始まったばかり。 でも、手ごたえは確実に感じています。 ジャンル別一覧
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